2011.08.10 Wednesday
寺田寅彦 『天災と国防』
■寺田寅彦の名言・格言 『天災と国防』より
きのうあった事はきょうあり、
きょうあった事はまたあすもありうるであろう。
ものをこわがらな過ぎたり、
こわがり過ぎたりするのはやさしいが、
正当にこわがることはなかなかむつかしいことだと思われた。
人類が進歩するに従って
愛国心も大和魂もやはり進歩すべきではないかと思う。
【天災と国防 】より
天災と国防 (講談社学術文庫)
寺田寅彦
■補足
「天災は忘れた頃にやって来る」
この言葉は防災でよく使われていますが、著者の寺田寅彦がこの言葉を初めに使ったと言われています。
災害はいつ、何処で起こるか、予測は難しいでしょうが、過去起こったことがある災害は、たとえ1000年に一度のペースであろうとも、どこかで起こりうる災害であるということでしょうか。
ちなみに本書で使用される「国防」は、仮想敵国から日本を護るという意味の他に、大規模の天災から国民を護るという意味でも使用されています。
国民を護るという意識が、幅広く政治内で浸透されたならば、人災、災害関わらず、恒常的な科学的研究と、実際に事が起こった時の迅速な行動に現れるものかと考えます。
戦前の文章ですが、現代にも通用するであろう警句に満ちた一冊です。
■関連書籍
「自然は過去の習慣に忠実である」
きのうあった事はきょうあり、
きょうあった事はまたあすもありうるであろう。
ものをこわがらな過ぎたり、
こわがり過ぎたりするのはやさしいが、
正当にこわがることはなかなかむつかしいことだと思われた。
人類が進歩するに従って
愛国心も大和魂もやはり進歩すべきではないかと思う。
【天災と国防 】より
天災と国防 (講談社学術文庫)
寺田寅彦
■補足
「天災は忘れた頃にやって来る」
この言葉は防災でよく使われていますが、著者の寺田寅彦がこの言葉を初めに使ったと言われています。
災害はいつ、何処で起こるか、予測は難しいでしょうが、過去起こったことがある災害は、たとえ1000年に一度のペースであろうとも、どこかで起こりうる災害であるということでしょうか。
ちなみに本書で使用される「国防」は、仮想敵国から日本を護るという意味の他に、大規模の天災から国民を護るという意味でも使用されています。
国民を護るという意識が、幅広く政治内で浸透されたならば、人災、災害関わらず、恒常的な科学的研究と、実際に事が起こった時の迅速な行動に現れるものかと考えます。
戦前の文章ですが、現代にも通用するであろう警句に満ちた一冊です。
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