P・G・ハマトン 『知的人間関係』

■人間関係について名言・格言 『知的人間関係』


われわれは自分のことは百も承知しているのですから。
むしろ、自分のものの考え方を縛っている鎖を、
解き放ってくれるような友人が必要なのです。



われわれには未来の予想はつきませんが、
未来にそなえる最善の方策は、
現在を正直に自分を偽らず生きることだと言っていいと思います。


恋する者が本当に陥る自己欺瞞というのはただひとつ、
自分自身の愛情の強さを過大評価することです。


星たちは、ひしめき合っているように見えますが、
ひとつひとつは、果てしない大空に自分だけの静謐な空間を所有しているのです。


弁舌は銀であるかもしれませんが、沈黙は金なのです。


無知な愛国心よりもはるかに高尚ですぐれた愛国心というものもあるのです。
それは自国の反映を何にもまして気遣い、何事においても、
根も葉もない優越性に虚しい幻想を抱いて満足するということのない愛国心です。


礼儀というものの根本は、敬意を払いたいと思う相手のためなら、
自分がどんな犠牲も厭わない気持ちでいることを示すことにあります。





知的人間関係】より

知的人間関係
知的人間関係
Philip Gilbert Hamerton, フィリップ・ギルバート ハマトン, 下谷 和幸, 渡部 昇一




■補足

Philip Gilbert Hamerton(1834-1894)
P・G・ハマトンはイギリスの美術評論家、エッセイスト。

『知的人間関係』(原題:Human Intercourse)は、
ヴィクトリア朝時代のイギリスの、
代表的な知識人であるP・G・ハマトンによる、
家族・兄弟・友人との関係など、
様々な人間関係のより良い築き方や、人生観について綴られたエッセイです。
コメント
トラックバック
  • -
  • - -
  • 2006/12/08 5:09 PM
  • -
  • - -
  • 2007/01/18 1:01 AM
  • -
  • - -
  • 2007/01/24 5:45 PM
この記事のトラックバックURL