『アナと雪の女王』

■小説の中の名言・格言  『アナと雪の女王』より
 
愛っていうのはね、自分よりも、
相手の求めていることを優先してあげることだよ。


氷の心臓は、氷河に秘められた湖の中にあるのではない。
恐怖という魔物に憑かれた、人の心にあった。
そして、それを溶かすのも、愛を信じる人の心だ。





  【アナと雪の女王 (ディズニーアニメ小説版)】より
 

アナと雪の女王 (ディズニーアニメ小説版)

サラ・ネイサン
アナと雪の女王

■補足
二人のヒロインの成長物語。 古典的なヒロイン像を良い意味で裏切りながら、 真実の愛に目覚めていく過程を描いたストーリー。 映画が面白かったので、小説版も読んでみました。

インスパイア元のアンデルセンの雪の女王は、 聖書の言葉の「幼子の如くなければ、天国の門は開かない」 というキリスト教的なテーマになっていますが、「アナと雪の女王」では、より現代的なテーマになっていました。

感想は人それぞれでしょうが、 二人の心の変化や成長が交互に描かれつつ、 一つに繋がっていくラストはなかなか印象深いものです。
二人が求めていたもの

「心の完全な統御」「真実の愛」

その両方が繋がっていくわけですが、感動的な内容で、心が洗われるようなストーリーになっていたと思います。

愛とは外にあるのではなく、内側にあるもの。心のコントロールは、ただ感情を抑え込むことではなく、ましてや人から離れて感情を開放しても、ただ悲劇が大きくなるだけ。

真実の愛に目覚めて不安から解放されたとき、 心のコントロールが完全に可能になった。

という流れでしょうか。

最後に「アナと雪の女王」のテーマである、「心の統御」と「真実の愛」につながるような名言を幾つかご紹介します。


嫌な感情を静めようと思ったら、 その感情をことさら発散させようとしないほうがいい。
しかしそのいっぽうで、 感情というのは抑えこんでもためこんでもいけない。
【感情力―自分をコントロールできる人できない人】より

人生の幸せを与えるものを失いはせぬかと恐れる人は、 すでにそれを失っているのだ。
他の事柄と同様に、愛情においても、 恐れを持たないことが知恵の本質である。
バートランド・ラッセル

心は、それ自身が密かに抱いているものを引き寄せます。
それは、それ自身がほんとうに愛しているもの、 あるいは恐れているものを引き寄せるのです。
ジェームズ・アレン

愛には恐れがない。完全な愛は恐れをとり除く。
ヨハネの第一の手紙
愛されることのなかではなく、 愛すことのなかで、心は祝福を得ます。
ジェームズ・アレン


 
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