
2006.05.31 Wednesday
A・マクギニス 『今できることから始めよ!』
■心理学・自己啓発書の中の名言・格言 『今できることから始めよ!』
積極思考者は、否定的な思考回路をストップさせて、
理にかなった評価と置き換えるだけではない。
物事をできるだけ好意的な目で見ようともするものである。
われわれが知っていること――
それは、この世の中は欠点だらけであっても、
味わったり楽しんだりできる素晴らしい物事にあふれた
たいした世界なのだ、ということである。
快活さというものは幸福に比べ、ずっとコントロールしやすいものである。
暗くくじけそうな情況の中でも、
元気にふるまおうと努力すればふるまうことができる。
それが自分の弱さを補ってもくれるし、
愛する周囲の人々への心づかいの行為ともなるのだ。
積極人間は自分の頭が他の人と比べてとび抜けて優れているとは思っていない。
彼らが信じているのは、
誰でも皆素晴らしいことをやり遂げる頭をもっているということだ。
人を許すことは大変に難しい。
特に相手に可愛気がなく、
しかもあなたに対して間違いを繰り返している場合はなおさらだ。
しかし皮肉なことに、
そうした可愛気のない人間ほど愛情を必要としている人もいないのである。
しかしこの世にくらしている積極人間たちに
苦悩なしで人生を送ってきた人などめったにいないのである。
というより、大変な困難にたびたび出合っているからこそ、
彼らは人生を深く味わい尽くせるのである。
【今できることから始めよ!】より

今できることから始めよ!
A・マクギニス, 稲盛 和夫
■補足
現実的な積極思考者は決してお人よしではない。
人にだまされることもない。ただの善人ではなく、
人の中の良い部分を引き出す方法を身につけているのである。
積極思考者は、否定的な思考回路をストップさせて、
理にかなった評価と置き換えるだけではない。
物事をできるだけ好意的な目で見ようともするものである。
われわれが知っていること――
それは、この世の中は欠点だらけであっても、
味わったり楽しんだりできる素晴らしい物事にあふれた
たいした世界なのだ、ということである。
快活さというものは幸福に比べ、ずっとコントロールしやすいものである。
暗くくじけそうな情況の中でも、
元気にふるまおうと努力すればふるまうことができる。
それが自分の弱さを補ってもくれるし、
愛する周囲の人々への心づかいの行為ともなるのだ。
積極人間は自分の頭が他の人と比べてとび抜けて優れているとは思っていない。
彼らが信じているのは、
誰でも皆素晴らしいことをやり遂げる頭をもっているということだ。
人を許すことは大変に難しい。
特に相手に可愛気がなく、
しかもあなたに対して間違いを繰り返している場合はなおさらだ。
しかし皮肉なことに、
そうした可愛気のない人間ほど愛情を必要としている人もいないのである。
しかしこの世にくらしている積極人間たちに
苦悩なしで人生を送ってきた人などめったにいないのである。
というより、大変な困難にたびたび出合っているからこそ、
彼らは人生を深く味わい尽くせるのである。
【今できることから始めよ!】より

今できることから始めよ!
A・マクギニス, 稲盛 和夫
■補足
著者のアラン・ロイ・マクギニス(Alan Loy McGinnis)
はアメリカの精神医科。
『今できることから始めよ!』では、
どんな場面でもくじけず、前向き考え、
成功を勝ち取った人たちに共通する特徴や考え方について紹介しています。
前向きで積極的に人生を生きるための“秘訣”が語られている一冊です。
本書では“プラス思考”について書かれていますが、
“プラス思考”というと、
“ようは心の持ちよう”といった、
楽観主義的な考え方を思い浮かべるかもしれません。
しかし、本書の考え方はそういった楽観主義ではなく、
“現状を受け止め、前向きに積極的な行動を取る”
といった積極的な“プラス思考”になっているのが特徴だと思います。
また、本書では、楽観主義の持ち主が、
論理的でない言葉で他人にアドバイスし、
しばしば嫌がられることがある点について指摘しています。
他に人々に対し、
元気を出して正しい心構えでいさえすれば人生は素晴らしいものになる、
とアドバイスすることがどれほど相手を惑わせ、
押しつけがましい行為であるか、往々にして理解されない。
ある嫌われた楽観主義の持ち主について、
具体的な事例が書かれていますので、以下に紹介します。
ある女性は、彼女が初めてクルージングに行った時に、皆が船酔いで苦しんでいるのに一人だけ酔わなかった男性ほどいやな人間はいなかった、と言う。
「彼は確かに親切な人だったわ」彼女は言った。
「でも私のデッキチェアの端に腰かけて、自分がこのゆれをどれほど楽しんでいるかとか、みんなは船酔いを恐れすぎるあまりかえって気持ちが悪くなっているんだ、と言った時には、残りの船旅の間、彼が自分の寝台に這いつくばることになるなら何でも我慢できると思ったわ」
上の話のように、
どんな問題でも“気の病”的なものにされてしまう(してしまう)ことは、
ありがちなことではないでしょうか。
“ようは気の持ちよう”といった楽観主義にはプラスの面もあると思いますが、他人に対する共感性が薄くなったり、あまり物を論理的に考えなくなる副作用があるのかもしれません。
また、本書の中には、
他人のなかの可能性を見出すという意味で、
プラス思考(積極思考)と愛情のつながりに関しても語られています。
積極人間は自分の頭が他の人と比べてとび抜けて優れているとは思っていない。彼らが信じているのは、誰でも皆素晴らしいことをやり遂げる頭をもっているということだ。
今以上にもっと愛情豊かになった時には、今以上に積極思考者となっているだろうし、逆を言えば、もっと積極的になった時には、自分が以前より大きな愛情をもっていることに気がつくだろう。
自分の可能性だけでなく、
他人の中にも可能性を見出すことができる人が、
本当のプラス思考の持ち主と言えるのかもしれません。
『今できることから始めよ!』は、
積極的に人生を切り開いてきた、
成功者特有の考え方を知りたい人にオススメの一冊です。
はアメリカの精神医科。
『今できることから始めよ!』では、
どんな場面でもくじけず、前向き考え、
成功を勝ち取った人たちに共通する特徴や考え方について紹介しています。
前向きで積極的に人生を生きるための“秘訣”が語られている一冊です。
本書では“プラス思考”について書かれていますが、
“プラス思考”というと、
“ようは心の持ちよう”といった、
楽観主義的な考え方を思い浮かべるかもしれません。
しかし、本書の考え方はそういった楽観主義ではなく、
“現状を受け止め、前向きに積極的な行動を取る”
といった積極的な“プラス思考”になっているのが特徴だと思います。
また、本書では、楽観主義の持ち主が、
論理的でない言葉で他人にアドバイスし、
しばしば嫌がられることがある点について指摘しています。
他に人々に対し、
元気を出して正しい心構えでいさえすれば人生は素晴らしいものになる、
とアドバイスすることがどれほど相手を惑わせ、
押しつけがましい行為であるか、往々にして理解されない。
ある嫌われた楽観主義の持ち主について、
具体的な事例が書かれていますので、以下に紹介します。
ある女性は、彼女が初めてクルージングに行った時に、皆が船酔いで苦しんでいるのに一人だけ酔わなかった男性ほどいやな人間はいなかった、と言う。
「彼は確かに親切な人だったわ」彼女は言った。
「でも私のデッキチェアの端に腰かけて、自分がこのゆれをどれほど楽しんでいるかとか、みんなは船酔いを恐れすぎるあまりかえって気持ちが悪くなっているんだ、と言った時には、残りの船旅の間、彼が自分の寝台に這いつくばることになるなら何でも我慢できると思ったわ」
上の話のように、
どんな問題でも“気の病”的なものにされてしまう(してしまう)ことは、
ありがちなことではないでしょうか。
“ようは気の持ちよう”といった楽観主義にはプラスの面もあると思いますが、他人に対する共感性が薄くなったり、あまり物を論理的に考えなくなる副作用があるのかもしれません。
また、本書の中には、
他人のなかの可能性を見出すという意味で、
プラス思考(積極思考)と愛情のつながりに関しても語られています。
積極人間は自分の頭が他の人と比べてとび抜けて優れているとは思っていない。彼らが信じているのは、誰でも皆素晴らしいことをやり遂げる頭をもっているということだ。
今以上にもっと愛情豊かになった時には、今以上に積極思考者となっているだろうし、逆を言えば、もっと積極的になった時には、自分が以前より大きな愛情をもっていることに気がつくだろう。
自分の可能性だけでなく、
他人の中にも可能性を見出すことができる人が、
本当のプラス思考の持ち主と言えるのかもしれません。
『今できることから始めよ!』は、
積極的に人生を切り開いてきた、
成功者特有の考え方を知りたい人にオススメの一冊です。
