レオ・バスカリア 『“自分らしさ”を愛せますか』

■心理学・自己啓発書の名言格言 『“自分らしさ”を愛せますか』


「愛しても、愛してはもらえないおそれがある」
それでもいいのではないか。
あなたは愛するがゆえに愛するのであって、
なにかを返してもらいたくて愛するわけではない。
もしお返しを期待しているのだったら、それは愛ではない。



自分がどのくらい愛するひとであるか知りたいと思うのなら、
毎日何回くらい「いやだ」だとか「嫌い」だとかの言葉を使っているかに注意するといい。


執着をもたない心――これが愛である。


すべては、自分からはじまる。
あなたと他のだれかを結ぶ偉大な橋は「あなたがかける橋」であり、
それはとても重要な橋なのである。


「自分を愛している人」とは、
人間は自分がもっているものしか他人に与えることができないということを知っていて、
それゆえにさらによりよいものを採り入れることにつとめている人とのことである。


残酷なのは弱い人間である。
やさしさは強い人にしか望めない。
おそれを知らない人間はほんとうに勇敢にはなれない。
勇気とは、姿を見せないものに立ち向かっていく力だからだ。


自分以外は敵だと思うひとは、自分自身をよく見なおしたほうがいい。
自分自身を知るためのすばらしい方法は、
あなたはまわりの人びとが自分に示す反応のなかにうつしだされているのだから、
その姿をみつめることである。





“自分らしさ”を愛せますか】より

“自分らしさ”を愛せますか
“自分らしさ”を愛せますか
レオ バスカリア, Leo F. Buscaglia, 草柳 大蔵




■補足
「自分自身を愛すること」
「他者を愛すること」


この二つは矛盾するように感じる人がいるかもしれません。

『“自分らしさ”を愛せますか』では、この「自分を愛すること」「他者を愛すること」の両者が矛盾なく溶け込んでいます。

本書には、次のように語られています。

「自分を愛している人」とは、人間は自分がもっているものしか他人に与えることができないということを知っていて、それゆえにさらによりよいものを採り入れることにつとめている人とのことである。

そして、自分自身をかけがえのない存在と知ることで、他者一人一人も、かけがえのない存在と認識することができると著者のレオ・バスカリアは言います。


また本書では、
自分自身が、「いやだ」とか、「嫌い」という言葉を口にすることに対して、注意する必要があると言っています。

どうしても克服し難い「好き嫌い」はあるかと思いますが、あまり「好き嫌い」が過ぎると、人間の「狭さ」になります。

物事の「好き嫌い」、人間の「好き嫌い」は少ないに越したことはないかもしれません。

ちなみに、次の言葉は鈴木 秀子氏の言葉ですが、本書の考え方に共通するところがありますので紹介したいと思います。

いいところを好きになることは、誰にでもできる。
でも、それは愛ではなく、単なる好き嫌いなのである。



最近ちょっと心が渇き気味という人、あるいは欲求不満気味という人は、
『“自分らしさ”を愛せますか』を読んでみてはいかがでしょうか。何かヒントになる言葉があるかもしれません。



○レオ・バスカリア氏の他の書籍
葉っぱのフレディ―いのちの旅 レオ・バスカリアのパラダイスゆき9番バス
コメント

レオバスカリア大好きです。

  • 田中真由美
  • 2017/05/13 16:25
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