
2005.09.29 Thursday
モーリス・メーテルリンク『青い鳥』
■文学の名言・格言『青い鳥』
だめだよ、しなけりゃあだめだよ
…お祈りをすることは、つまり思い出すことなんだから…
チルチル?
…お前はいま、自分が天国にいるつもりでいるけれども、
天国っていうのは、
あたしたちがお互いにキスをし合うところならば
どこにでもあるものなのさ…
人間には意味のわからない光だけしかないのです…
でもね、この世の終わりまで人間を見つめていますよ…
ようく覚えておくんですよ。
漏れてくる月明かりの中から、
ほほ笑みかける星の中から、
夜明けのうす明かりの中から、
火をともしたランプの中から、
あなたがたの魂のりっぱなはっきりした考えの中から、
あなたがたに語りかけているのはこのわたしだということを、
よく覚えているんですよ…
こいつはぼくのきじばとだよ!
…でも、ぼくが旅行に出かけたときよりも、
ずっと青くなってるぜ!
…こいつはぼくたちが見つけた青い鳥だよ!
…ぼくたち、あんなに遠くまで出かけたのに、
青い鳥はこんなところにいたんだ!
モーリス・メーテルリンク【青い鳥】より

青い鳥
メーテルリンク, 鈴木 豊
■補足
メーテルリンクの『青い鳥』は
「身近なところに幸福がある」と説明されることが多いのですが、
この説明は、本を読んでみると不十分に感じてしまうかも知れません。
実際には、その身近なところに発見した「青い鳥」も、
最後は飛んで行ってしまうのです。
そしてチルチルが
“どなたか、もし鳥を見つけたら、ぼくたちに返していただけませんか?
…いずれしあわせになるには、ぼくたちには青い鳥が必要なんですよ…”
と観客に語りかけるシーンで締めくくられ、
どことなく謎めいた終わりになっています。
「幸せは身近なものの輝きを感じる中にあるもの」でありながら、
「幸せは、捕まえたり、自分の所に留めておくことはできないもの」
という感じでしょうか。
【サイト内関連記事】 メーテルリンク『死後の存続』
【サイト内関連記事】 メーテルリンク『貧者の宝』
石なんてみんな同じものさ、石なんてみんな宝石なんだよ。
ところが人間ときたらそのうちのいくつかしか目に見えないのさ…。
だめだよ、しなけりゃあだめだよ
…お祈りをすることは、つまり思い出すことなんだから…
チルチル?
…お前はいま、自分が天国にいるつもりでいるけれども、
天国っていうのは、
あたしたちがお互いにキスをし合うところならば
どこにでもあるものなのさ…
人間には意味のわからない光だけしかないのです…
でもね、この世の終わりまで人間を見つめていますよ…
ようく覚えておくんですよ。
漏れてくる月明かりの中から、
ほほ笑みかける星の中から、
夜明けのうす明かりの中から、
火をともしたランプの中から、
あなたがたの魂のりっぱなはっきりした考えの中から、
あなたがたに語りかけているのはこのわたしだということを、
よく覚えているんですよ…
こいつはぼくのきじばとだよ!
…でも、ぼくが旅行に出かけたときよりも、
ずっと青くなってるぜ!
…こいつはぼくたちが見つけた青い鳥だよ!
…ぼくたち、あんなに遠くまで出かけたのに、
青い鳥はこんなところにいたんだ!
モーリス・メーテルリンク【青い鳥】より

青い鳥
メーテルリンク, 鈴木 豊
■補足
メーテルリンクの『青い鳥』は
「身近なところに幸福がある」と説明されることが多いのですが、
この説明は、本を読んでみると不十分に感じてしまうかも知れません。
実際には、その身近なところに発見した「青い鳥」も、
最後は飛んで行ってしまうのです。
そしてチルチルが
“どなたか、もし鳥を見つけたら、ぼくたちに返していただけませんか?
…いずれしあわせになるには、ぼくたちには青い鳥が必要なんですよ…”
と観客に語りかけるシーンで締めくくられ、
どことなく謎めいた終わりになっています。
「幸せは身近なものの輝きを感じる中にあるもの」でありながら、
「幸せは、捕まえたり、自分の所に留めておくことはできないもの」
という感じでしょうか。
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