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モーリス・メーテルリンク『貧者の宝』

■文学者の名言・格言『貧者の宝』



魂は自分のとりわけ愛する仲間の魂に、
あるいは、たまたま自分の近くにいる他の魂に、
それまで苦しみながら集めた
心の宝を見せることのできる機会をうかがっているのである。



真実の存在を知るためには、己の内に沈黙を育まなければならない。


わたしたちの内には高い次元の生が一つならずあって、
そこで無意識に愛するのです。
…時には、はかないものにせよ、
心を打つ大いなる太初の一体性の記憶のようなものです。
この愛には何ものも逆らうことのできない大きな力があります。


己の内に未知なるものを蘇らせることが
人生の最高の目的でないでしょうか。


わたしたちが初めて真に生まれるのは、
人生の中には何か厳粛なもの、
予測もつかないものがあると深く感じ取ることができた時、
たとえば突然、天上の世界では孤立などないと感じ取るときだ。


わたしたちの神は一瞬たりとも語りやめたりはしないが、
その扉を少しでも開けようなどとは誰も思いつかないのである。


それが死の影で覆われていようと、
それにもかかわらず、
星ちりばめられた広大な天は、
君の魂の上に広がっているのではないのか。


真実を正しく見抜けるのは生者なのか、死に瀕した者なのか。
ああ、死を間近に控えた人々や、
大きな苦しみを経験したために
物事の本質を見抜けるようになった人々のように考えたり、
行為できる者は幸いだ。


人生の扉の隙間から差し込む一筋の光を見守り続けた日、
あなたは間違いなく、
敵の傷を手当てしてやったのと同じように
何か偉大なことをしたのである。
その時もう、敵などいなくなるのだから。


魂の揺るぎない深遠な領域で隣人を愛するということは、
他者の中の永遠なるものを愛することなのだ。


自分の内なる神から遠ざかる時、人は醜くなり、
それを発見するに応じて美しくなるのである。


まず自らの内なる神を相手に示さなければ、
相手の内なる神は見出せないだろう。


魂はもたらされた些細な事柄を美に変える


魂が罪悪の中から純粋な悔悟のダイヤモンドを抽出するなら、
罪悪でさえもまた価値あるものになるのではあるまいか。
犯した不正も、与えた悲しみも
いつか魂の中で光と愛に変化するのではあるまいか。


最も不幸な者たちでさえ、
あるいは最も貧しい者たちでさえ、
現実の彼らがどうあろうと、
魂の奥底には無尽蔵の美の宝を持っている。





モーリス・メーテルリンク【貧者の宝】より

貧者の宝
貧者の宝
M. メーテルリンク, Maurice Maeterlinck, 山崎 剛




■補足
神秘思想家でもあった、『青い鳥』で有名なメーテルリンクの一冊。


【サイト内関連記事】 メーテルリンク『青い鳥』
【サイト内関連記事】 メーテルリンク『死後の存続』
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