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塩野七生『ローマ人の物語-ローマは一日にして成らず』

■歴史文学の名言・格言『ローマ人の物語-ローマは一日にして成らず』



法は、価値観を共有しない人との間でも効力を発揮できる。
いや、共有しない人との間だからこそ必要なのだ。



ゆっくりと一歩一歩地歩を固めていくやり方は
それはそれで誉められてよい生き方だが、
組織はときおり、異分子の混入が飛躍につながるという現象が起こる。


国内に不安をもつ支配者は常に、対外関係を確かなものにしようと努める。


スキャンダルは、力が強いうちは攻撃してこない。
弱みがあらわれたとたん、直撃してくるものである。


共同体も初期のうちは、中央集権的であるほうが効率が良い。
組織がまだ幼い時期の活力の無駄使いは、致命傷になりかねないのだ。


改革の主導者とはしばしば、
新興の勢力よりも旧勢力の中から生まれるものである。


変革時には、あらゆることが次々と起る。変革が変革を呼ぶからだ。


改革というものは、改革によって力を得た人々の要求で
再度の改革を迫られるという宿命を持つ。


指導的な立場に就いた者ならば、遅かれ早かれ、
人々の嫉妬と疑いと中傷を浴びないではすまなくなる。


急進派(ラディカル)の考えは、
常に穏健派(モデレート)より明快なものである。


民主政体を機能させるのに、民主主義者である必要はない。


貧しいことは恥ではない。
だが、貧しさから脱出しようと努めないことは、恥とされる。
byペリクレスの言葉


私益追求を目的として行われた事業で発揮された能力は、
公的な事業でも応用可能である
byペリクレスの言葉


自由と秩序の両立は、人類に与えられた永遠の課題の一つである。


衆愚制とは、人材の不足からくる結果ではなく、
制度が内包する構造上の欠陥が表面にあらわれた現象に思えてならない。


抜本的な改革とは、それを担当する人間を入れ換えることによって、
はじめて十全になされるものである。


何ごとであれ改革とは、
効果が見えてくるまでには長い期間を要するものだから、
その間の人々の同意を維持しつづけていくための対策を
忘れるわけにはいかないのだ。


敗けっぷりに、良いも悪いもない。敗北は、敗北であるだけだ。
重要なのは、その敗北からどのようにして起ちあがったか、である。


真の保守とは、改める必要のあることは改めるが、
改める必要のないことは改めない、という生き方ではないだろうか。


万民の幸福に寄与したということならば、
民主制も帝政もなくなって善政だけが残る。





塩野七生【ローマ人の物語-ローマは一日にして成らず】より

ローマ人の物語〈1〉― ローマは一日にして成らず
ローマ人の物語〈1〉― ローマは一日にして成らず
塩野 七生




■補足
ローマ人の物語-ローマは一日にして成らずは、
約千年間のローマ帝国興亡の描く物語の第一巻。
2006年で15巻完結の予定になっています。
あまり資料の少ない時代だからか、
一巻では面白いエピソードなどは少ないかもしれませんが、
ローマの制度や精神がどのようなところに源流があるのかなど、興味深く読めます。

| 政治・歴史の名言 | 01:12 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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