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千住博『絵を描く悦び』

■芸術家の名言・格言『絵を描く悦び』



良いものはすべてずっと前からあっても
おかしくないと思われるような、
そんな普通で確かなものです。



絵はいわば心の鏡です


絵というのは、結局夢中で描いていたところだけが
その絵を面白くさせているものなのです。


絵は、憧れを描くものです


“りんごを二個描く”とは、
二つのりんごのつくり出す“あきの形”を描くことです


凡庸と自然とは違います。
自然は魅力に満ちています。非凡の連続です。
しかし平凡、凡庸とは面白くないことです。


そもそも絵とは何かの答えではありません。問いかけなのです。
…宇宙や神に対する質問の歴史が芸術の歴史なのです。
答えの歴史ではないのです。
だからこそそこにはすべてを超えた人類の共通の姿が出てくるのです。


魅力的な絵は隅から隅まで魅力的なものです。
これは完璧への挑戦なのです。


むしろ私は、“質より量だ”と考えています。
質の高いものというのは、量を描いている中に、
偶然混じっているものだからです。


絵を描いて疲れたら絵を描いて疲れを癒す。
風邪をひいたら絵を描いて治す。
自分の作品に癒されなくて、
勇気や元気を与えられなくて、
どうして他の人を癒したりできるでしょう。


何事にも一番の近道があるはずです。それを人は技巧と呼ぶのです。


絵を描くということは、
描くという行為によってのみつかむことのできる
私だけの実感を何とかして伝えてゆくということなのです。


自分の中から、“癖っぽさ”や“あく”、
“性格的なこだわり”とか“思い込み”、
これをどうやって取り除いていくか。
そのあと、ここには“個性”が美しく残ります


自信とは徹底的にやったということです。





千住博【絵を描く悦び】より

千住博の美術の授業 絵を描く悦び
千住博の美術の授業 絵を描く悦び
千住 博




■補足
絵を描く悦びの著者・千住博氏は“ウォーターフォール”
という作品で世界的にも評価の高い現代日本画家。
弟に作曲家の千住明、妹にバイオリニストの千住真理子という
芸術家兄弟の長男です。
絵を描く悦びの前半はやや、
美大受験生や美大生向けの内容ですが、
世界に通用する芸術家の芸術観、
深い見識が伝わる内容になっています。

| 芸術の名言・格言 | 23:50 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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